![David Marconi デヴィッド・マルコーニ[脚本]](assets/img/staff/staff_name_02.png)
幼い頃から、映画づくりに情熱を注いでいたマルコーニは、高校生の映画コンテストに複数出場していた。数々の賞を受賞した後、Alumni Merit Scholarshipを獲得して、南カリフォルニア大学の映画学校に入学する。卒業と同時に、『アウトサイダー』を監督するフランシス・フォード・コッポラのアシスタントの仕事に就く。その後、コッポラは『ランブルフィッシュ』を監督する際、マルコーニを第二制作主任に採用した。
『アウトサイダー』と『ランブルフィッシュ』でコッポラの仕事を近くで見ることで、経験を積んでいった。
ボブ・シャッフェル製作、トーマス・カーターが監督を務めた『Mud Sweat and Gears』で脚本家デビューを果たした。
その後、立て続けにワーナー・ブラザースのアクション作品の脚本を手がけた。1930年代のパリを舞台にしたロマンス・コメディ『The Blonde Hurricane』、西部劇を現代風にアレンジした『One Hot Afternoon』の2作だった。脚本家の仕事は利益が大きいが、マルコーニは監督としての仕事に惹かれていった。
1993年、『ハーヴェスト』で初めて脚本、監督を手がけた。製作は、『スチュアート・リトル』のジェイソン・クラークが務めた。『ハーヴェスト』が成功すると、マルコーニは監督やプロデューサーから注目されるようになった。そのうちのひとりが、マイケル・マンだった。マンは、マルコーニに『Red Badge』の脚本執筆を依頼した。シンプソン・ブラッカイマーも『エネミー・オブ・アメリカ』の脚本を依頼し、その後、ウィル・スミスやジーン・ハックマンが出演した。『エネミー・オブ・アメリカ』は、最新のテクノロジーを駆使したスリラーで、世界興行収入は2億5000万ドルを記録した。『エネミー・オブ・アメリカ』が成功すると、ブラッカイマーは、テレビシリーズ『Soldier of Fortune』のリメイクをマルコーニに依頼した。
マルコーニは、その後もハリウッドのアクション/アドベンチャー作品の脚本家としての評判を築いていった。『ダイ・ハード4.0』はマルコーニが原案を手がけた。クリス・ロックの『Perfect Suspect』(20世紀フォックス)、『No Man's Land』(ドリームワークス)、マーティン・キャンベルの『The Vanished』、アーサー・M・サルキシアンの『The Titanic Code』など、数々の作品を手がけた。
2013年、マルコーニは『インターセクション』で監督、脚本を手がけた。製作、配給はリュック・ベッソンのヨーロッパ・コープとライオンズゲートが行なった。
近年、小説を映画化するプロジェクトの脚本を2作品手がけた。ひとつは『ザ・フォーリナー/復讐者』。マーティン・キャンベル監督で、スティーヴン・レザーの『チャイナマン』をもとにしている。